Japanese-grandma-teacherの日記

オンライン日本語教師をめざしているもうすぐ退職する現役小学校教員。孫が2人。

「助けて」と言える孫に感心した日本語教師ばあば⑩子どもの心のサインについて考える

「じいじ!助けて!」

お姉ちゃんになった 孫のさあちゃん、4才。

コロナ感染の緊急事態が解除されているので、

久しぶりに、じいじとばあばが大阪へ。

万博記念公園に行って、一日楽しく遊んで来た。

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「助けて」が言えるということ

2ヶ月前にお姉ちゃんになったさあちゃんは、

妹のれえちゃんのことが大好き。

でも、ママのことはもっと好き。

当然、複雑な心境になるときがある。

公園には、たくさんの親子連れがいて、

自分の思い通りにならなくて大泣きしている子どもが何人もいた。

最近、保育園でも「天を仰いで大泣き」することがあるというさあちゃんも大泣きを5回もした。

 

1回目は、ベンチの板の隙間につまずいて顔をテーブルで強打したとき。

「靴のままベンチの上に乗ったらだめ」と言っても言うことを聞かなかった結果だ。

その後、言うことを聞けばよかったと反省はしていた。

 

2回目は、タコの足にぶらさがりたかったけど、できなかったとき。

並んでいる人に気付かず横入りしそうになっていたので、慌ててどいたところ、大泣き!

 

3回目は、夕方にライトアップされた観覧車に乗ったとき。

はしゃいでいたのに、会話の中でじいじとばあばが帰るということに気付いたとたん、大泣き。

「いややあー! 帰ったらいややあー!」 じいじにしがみついて離れなかった。

 

4回目は、ライトアップされたクリスマスツリーの前で写真を撮るとき。

「さあちゃんが撮る!」 「いいよ。」

うまく撮れて満足。

「次は、パパが撮って!」

パパが荷物を持ちかえたりしていたら、拒否されたと思ったのか大泣き!

地面に突っ伏して大泣き。

何を言っても怒りまくって、突っ伏して泣いていた。

パパが、「だめや。」と言い、ひょいと抱えて帰路についた。

 

5回目は、自動販売機の前でじいじのトイレを待っていたとき。

何か言いたそうだが言わず、泣き出した。

4回目の大泣きの後、「パパもママも嫌い!」と言い、

ママから「じゃあ、ママもさあちゃん嫌いって言ったらどう思う?」

「人に向かって嫌いだなんて言っちゃだめやね。」と言われていたことを引きずっているのかと思いきや、

ジュースを買って欲しかったらしい。

「欲しいなら欲しいって、言葉で言わないと分からない。欲しいなら、そう言いなさい。」

ばあば(私)が、さあちゃんとジュースを買い、やっと泣き止んだ。

 

自分の思いを伝えられるようになり、自分の思い通りになると勘違い。

だって、少し前までは、泣けばおっぱいがもらえたのですから。

今は、きっと、時と場合によって我慢しなくてはいけないということを少しずつ覚えていく段階なのでしょう。

泣いたって仕方ないけれど。

自分の思いと現実との間で、どうしたらいいのか迷い続ける毎日なのでしょう。

泣けるということは素晴らしいことだと思います。

 

私は「ばあば」になったから、そう思えるようになりました。

わが子には、泣くことを認めてあげなかった覚えがあります。

「だめなものは、だめ。」「泣いても何も変わらない。」

なんて厳しいことを言っていました。

私に、心の余裕が全くなかったのだと、今は分かります。

泣いている子どもの気持ちに寄り添うなんてしたことがありません。

子ども達に悪いことをしたと、今になってやっと反省しています。

やらなくてはいけないことが山のようにあって、時間に追われているお母さんは、結構多いのではないでしょうか。

 

保育園の玄関で、小学校の玄関で、大泣きしている子どもを見ると、

「お母さんに心の余裕がないのかな。」

「ゆっくり子どもと接する時間を持ってあげて。」

「この子は、まだ思いと現実の間で迷い続けているのだな。」

などと思います。

 

大泣きすることで、自分の迷い・困り感を伝えるのは、小学生になっても4才と同じだと感じます。

上手に心のバランスがとれるようになるには、何が必要なのでしょうか。

小学校教員の私の経験では、泣く子には、

「ママー!」

「ママがいい!」

「ママじゃないと嫌!」

と言う子が多いと感じています。

「もっとママに愛してもらいたい」という思いが強いのではないでしょうか。

下に妹や弟ができて、母親の愛情がそちらに移ってしまったと感じている子もいるでしょう。

学校に行っている間に、母親がどこかに行ってしまうのではないか、自分は捨てられるのではないかと不安に思っている子もいるでしょう。

子どもによって状況はいろいろです。

「大好きだよ。」

とぎゅっと抱きしめる余裕が母親にあるとよいのですが。

そんな心と時間の余裕が生まれるように、家族の家事や子育てへの協力も必要ですよね。

お母さん、一人で抱えないで、「助けて」と伝えて!

 

さあちゃんの大泣きと「助けて」を受けて、つらつらと思いをつづってしまいました。

 

まごっておもしろい! 子育てって深い! お母さんはたいへん!

 

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